10/7 40年原発廃炉訴訟市民の会メールマガジン 第4号

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40年原発廃炉訴訟市民の会メールマガジン 第4号2016/10/07

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(転送・転載歓迎)

9月30日は、奇しくも1999年東海村のJOCで臨界事故が起き
た日でした。この日、「訴訟を支える市民の会」メンバーら9人は、
4月以来集めていた老朽原発廃炉を求める署名の目録を岐阜県が行
ったシミュレーション資料等とともに、愛知県庁に提出しました。
(後述を参照ください)

私たちは、事故の教訓を生かして原発を一日も早くこの地球か
ら無くそうと改めて決意しました。来る10月26日(水)の第二回
期日の論戦には、再び多くの方々が傍聴してくださることを期待
します。

━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1【第2回口頭弁論】10/26(水)さらに多くの市民で
裁判所を埋め尽くそう!「減衰定数」ごまかしを許さない!
2【関電の訴訟参加、認められた】関電も論破していくのみ!
3【進行協議】2人の原告の陳述が受入れられる
4【原告・弁護団の意見交換会】充実した議論でした!
市民運動も盛り上げよう!
5【署名・要望等を愛知県に提出】40年超え老朽原発を廃炉に!
知事も「廃炉にすべき」と意見表明してください
6【デンジャラスくん活動報告】
7【ニュース】京都府・市町から老朽原発への不安が続出
8【ニュース】フランスで原子炉に強度不足疑い、高浜原発も
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1【第2回口頭弁論】10/26(水)さらに多くの市民で
裁判所を埋め尽くそう!「減衰定数」ごまかしを許さない!
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いよいよ本格的な論戦が始まろうとしています。第2回期日から、
高浜1、2号機の運転期間延長を許す認可・許可の「取り消し」を
求める訴訟になります。6月20日までに規制委員会が4つの認可・
許可を出してしまったので、訴訟を「差し止め」から「取り消し」
に変更する申立書を8/5付けで提出しました。

また、あらたに26人の原告が10月5日に第2次提訴を行ったこと
をお知らせします。HPでプレスリリースをご覧ください。↓
http://toold-40-takahama.com/

私たちは、10月26日(水)の第2回口頭弁論を次のようなスケジ
ュールで迎える予定です。
9:45~  傍聴抽選券配布開始
~10時までに 原告受け付け
10:00  傍聴抽選
10:00~10:15 ミニ集会@名古屋地裁西側
10:15~10:30 入廷行進
10:30~11:30 第2回口頭弁論期日 開廷
2次原告意見陳述2人で15分、弁護団が2つの準備書面の陳述各10分
傍聴抽選に外れた方は、弁護士会館5階ホールに移動。
待機企画を予定しています。
11:40~12:15 記者会見(愛知県弁護士会5階ホール)
12:15~13:15 報告集会(愛知県弁護士会5階ホール)

今回期日のトピックは!:
熊本地震の観測データから明らかにされた地震動の過小評価や、
規制委員会の審査の問題点を突く予定です。

そのひとつが「減衰定数」です。1%とか3%とかの数値は、地
震による揺れが収まる程度を表し、大きな数値で計算すると、揺れ
が早く収まる、すなわち、原発の機器にかかる負担が小さいことに
なります。
元々関電は、いくつかの重要設備の計算に減衰定数1%を採用し
て認可されていました。それを3%に変更しました。そうした場合、
実際に対象機器を揺らす試験など、既存の試験で数値を確認するこ
とを求めています。それなのに、規制委員会は実際の機器を使う試
験の先送りを認め、試験をせずに認可してしまったのです。

このようなごまかしを弁護団は突いていきます。再び市民が傍聴
席をいっぱいにして、裁判官、被告(国・規制委)、訴訟参加人
(関電)にプレッシャーを与えていきましょう!

*原告の方にお願い:期日に出席と申告したものの、出られなくな
った場合には直前でもご連絡ください。原告席を空けないように、
他の方に席についてもらいます。

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2【関電の訴訟参加、認められた】関電も論破していくのみ!
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この行政訴訟の被告は国すなわち規制委員会ですが、関西電力が
訴訟に参加したいと申し立てました。参加は、行政事件訴訟法にあ
る規定に基づくものです。これによって、関電は単なる被告側の証
人として陳述するより、格段に深く裁判に参加できるようになりま
す。私たちの弁護団は、関電の参加は「不相当」だと意見を出しま
した。なぜなら、関電はすでに稼動延長の審査を受けるために必要
な書類を提出しており、裁判で問題になるのは、それを審査し認可
する規制委員会の手続きが違法か合法かだからです。また、実務的
には、事務量が2倍になることも弁護団にとっては嬉しくない話で
した。

残念ながら、裁判所は「原告ら及び被告の意見を聴いた上」関電
の参加を認めました(決定書には認めた理由は書いてありません)
しかし、私たちの弁護団は想定内のことと冷静です。規制委員会も
関電もその主張を完膚なきまでに論破していくのみです。

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3【進行協議】2人の原告の陳述が受入れられる
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10月26日(水)の第2回口頭弁論に先立ち、裁判所から、進行をス
ムーズに行うために協議が持ちかけられ、9月28日に協議しました。
私たちの弁護団は、第2次提訴を行うこと、その原告の中から意見
陳述をさせて欲しいなどを要請し、2人の原告の陳述が受け入れら
れました。
福島からの避難者の女性と、岐阜県で農業に従事する男性が陳述
する予定です。

前回の法廷で、「TOOLD40」のTシャツを着用していた原
告が職員からロゴを隠すよう注意された問題では、裁判長からは、
「私もお伝えしていなかったので申し訳なかったが、統一的なもの
は避けてほしい」との説明がありました。(ただし、Tシャツの上
に羽織るものがあればOKです。)

他には証拠番号の振り方の統一など、訴訟をスムーズに進めるた
めの話し合いがされ、今後も期日と期日の間に進行協議を行うこと
になりました。

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4【原告・弁護団の意見交換会】充実した議論でした!
市民運動も盛り上げよう!
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初めての原告と弁護団意見交換会が、9月10日(土)に名古屋
駅近くのウインクあいちにて開かれました。1次2次原告合わせて
30人余が弁護士7名と3時間にわたる充実した意見交換をおこな
ました。
(今回は、会場の定員の都合で、原告のみ対象となりました。)

関西電力の訴訟参加について多くの質問があった他、40年ルー
ルの立法の経緯、規制基準のおかしさ、他裁判の判決の矛盾など
が話されました。難しさはあっても、関電と規制委員会の論理を
完膚なきまでに叩きのめし、裁判官がこれなら勝たせるしかない
と思うような闘いをして行こうと話し合いました。また、裁判に
勝利するためには、脱原発の市民運動を盛り上げることも重要だ
と話されました。

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5【署名・要望等を愛知県に提出】40年超え老朽原発を廃炉に!
知事も「廃炉にすべき」と意見表明してください
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9月30日、「訴訟を支える市民の会」は、4月から取り組んでい
る署名「40年超え老朽原発は廃炉に!」の第1次集約分の目録を
愛知県知事に提出し、知事も「廃炉にすべき」と意見表明して欲
しいと要請しました。要請書には、愛知県内の脱原発3団体も賛同
して名を連ねました。(未来につなげる・東海ネット、チェルノ
ブイリ救援・中部、核のごみキャンペーン・中部)また、愛知県
の防災対策について、質問事項を提出しました。

この署名は、脱原発23団体が6月に第1次集約し原子力規制庁に
提出し、また、関西の市民グループが兵庫県知事をはじめ関西の
自治体に提出と申入れを行っていました。

9月30日、「市民の会」らの9人は、岐阜県が実施した科学的シミ
ュレーションを示して、福井県の原発にもし事故があった場合、
愛知県は飛来する放射性物質の被害にあうことを警告しました。
その上で、愛知県知事は特に危険な老朽原発を廃炉にすべきと意
見表明して欲しいと要望しました。
詳しくは、「市民の会」HPをご覧ください。↓
http://goo.gl/52vu97

老朽原発の廃炉を求める署名は、10月31日の第2次集約日まで
引き続き集めます。皆さんのご協力をお願いします。

第2次締め切り:10月31日
要請文およびネット署名フォームはこちら:https://goo.gl/8KLYUS
紙版署名:http://goo.gl/gRGdtP

なお、今回の県庁訪問の告知が、事前に十分できなかったことをお
詫びします。県の担当者との日程調整が直前になったためです。
悪しからずご了承ください。

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6【デンジャラスくん活動報告】
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第1回期日後の報告会でお目見えしたキャラクター「デンジャラ
スくん」は、9月22日に市民団体「子どもたちに安心な未来を手渡
す会」が主催した講演と音楽ライブ「福島を忘れない!」でも宣伝
活動しました。
(中日新聞記事はこちら→http://goo.gl/KOQ6jF )

「デンジャラスくん」は、ライブに出演したアイドルグループ
「制服向上委員会」と一緒に写真をとったり、来場者と握手したり
しながら、老朽原発の廃炉、訴訟への支援を訴えました。たくさん
のカンパもいただきました。感謝です!「デンジャラスくん」は一
刻早く引退するため、これからも訴訟の宣伝に励みます。↓
https://goo.gl/8UBMZW

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7【ニュース】京都府・市町から老朽原発への不安が続出
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京都府と周辺市町、国、関電が高浜原発の安全性について議論す
る地域協議会が、9月23日、京都府庁で開かれました。規制委員会
が老朽の高浜原発1、2号機の運転期間延長を認めたことに対し、
首長から不安の声が続出し、山田啓二京都知事は「古い原発は慎重
の上に慎重を期すべき」と再稼働を容認しない考えをあらためて示
しました。
(京都新聞の記事はこちら→ http://goo.gl/INMVa5

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8【ニュース】フランスで原子炉に強度不足疑い、高浜原発も
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6月に、フランスの原子炉設備に強度不足のおそれがあることが
発表されました。蒸気発生器に使われている鍛造鋼は、炭素濃度が
高く強度不足の可能性があるというのです。日本でも全ての原発で、
同じく鍛造という製造法の鋼が使用されており、中でも8原発13基
の圧力容器がフランスで問題となった同じ日本メーカーの製造だ
ったと、9月2日、原子力事業者が規制委に報告しました。高浜2号
機の圧力容器もこのメーカー製です。全社は10月末までに強度に
問題がないかなどをそれぞれ調査し、規制委に報告することにな
りました。
(東京新聞の記事はこちら→ http://goo.gl/OzL0yq

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メールマガジン発行責任
★高浜原発40年廃炉・名古屋行政訴訟を支える市民の会★
〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内2丁目18―22
三博ビル 5F名古屋第一法律事務所内
TEL:080-9495-9414
E-mail:toold40citizens★gmail.com
(★を@に代えて送信してください)
HP:http://toold-40-takahama.com/people/
Facebook page:https://goo.gl/H6j31H
Twitter:https://twitter.com/toold40nagoya
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